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鍼灸は「鍼」と「灸」

「鍼灸」と ”ひとこと” で言いますが、鍼灸を受けに行くと鍼のみの施術で終わってしまうこともあります。

灸のみで営業されている先生もいらっしゃいますが、極々少数です。灸のみで施術されている先生はそれを特徴として大々的に打ち出していることが多いかと思います。

自分自身も鍼灸師なわけで、日々施術をしているのですが、「鍼のみで施術が終わってしまうことはあるな」と。これはその人それぞれの状態を視て、お灸を使うか使わないか決めているためです。お灸は一種の温熱療法なわけで、私の鍼灸院の場合には遠赤外線のライトや足元を温めるための電気毛布など、その他のもので温めることもあります。

孫思邈(そんしばく)という東洋医学では有名な中国の医学者(5世紀~6世紀)がいるのですが、著書の『千金方』では「もし針して灸せず、灸して針せざれば、良医にあらざるなり」と記しております。

「鍼灸」は「鍼」と「灸」なわけで、この2つをうまく組み合わせるのが最も効果が上がるという話だと自分は解釈しています。

逆に、現代であれば、当時にはなかった鍼通電療法などもがあるわけで、今であれば「鍼して通電せざれば、…」などと言うことも可能かと思います。鍼の低周波通電は臨床研究でも比較的頻繁に用いられていて、通電したほうがしなかった場合にくらべて良好な結果が出たというような報告も多くあります。有意差のある良好な結果があるからといって、それが必ずしもすべての方に当てはまるわけではないというのもそうなのですが。

これは結局のところ鍼灸師がどのくらい実用に耐えうる鍼灸技法の引き出しを持っているのかという話になってきてしまいますが、その引き出しが多ければ多いほど多くのお悩みに対して効果的にアプローチできるのではないかと言いたいわけです。(もちろん、その知識が施術者の中でしっかりと整理されていなければいけないわけですが)

鍼刺激と灸刺激は明確に違うもので、特性の違う刺激はやはり引き起こす体の反応も違うわけです。
もちろん、鍼に通電した場合とそうでない場合というのもそうです。

結局のところ、鍼のみの施術でも灸のみの施術でも、通電しようがしまいが、お困りの症状が解消すればいいのですが。

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