鍼灸の読み方は?
目次
鍼灸(しんきゅう/はりきゅう)とは?
「鍼灸」は「しんきゅう」と読むのが一般的ですが、「はりきゅう」と発音されることもあります。
「鍼灸」は「鍼(しん/はり)」と「灸(きゅう)」を組み合わせた治療法です。
- 「鍼(しん/はり)」:細い針を用いた治療法
- 「灸(きゅう)」:もぐさを燃やして温める治療法
日常会話では「はりきゅう」とも呼ばれることが多く、鍼灸院の看板などでも使われていますが、正式な医学的な場面では「しんきゅう」が標準的な読み方です。
鍼灸の読み方と語源
「鍼灸」の語源は、中国の「針灸(zhēn jiǔ)」に由来します。「針(zhēn)」は「針」を、「灸(jiǔ)」は「もぐさ」を意味します。鍼灸は飛鳥時代(592年–710年)に中国から日本へ伝わり、日本独自の伝統医療として発展してきました。
「鍼」と「針」の違い
「鍼」と「針」はどちらも「針」を意味しますが、使い分けに違いがあります。
「鍼」
- 主な用途:鍼治療や医療の分野で使用
- 例:「鍼治療(はりちりょう)」「鍼灸師(しんきゅうし)」「鍼(はり)を刺す」
- 定義:薄くて鋭い医療用の針
「針」
- 主な用途:日常生活で使う針全般(縫い針、注射針など)
- 例:「縫い針」「編み針」「針を刺す」
- 定義:一般的な針の総称
ちなみに、中国では現在「针」という表記です。それは中国では簡体字が使われるようになったからです。
例えば、「陰陽」も「阴阳」と表記されます。
「鍼」と「針」の使い分け
項目 | 鍼(しん/はり) | 針(はり) |
---|---|---|
用途 | 鍼治療、医療的文脈 | 縫い針、注射針など一般的な針 |
例 | 鍼治療、鍼灸師 | 縫い針、編み針 |
定義 | 医療用に特化 | 日常的な用途に広く使われる |
「鍼」は医療の文脈でよく用いられ、「針」は日常的な針を指します。
まとめ
- 「鍼灸」の読み方は「しんきゅう」または「はりきゅう」
- 語源は中国の「針灸」に由来し、日本には飛鳥時代(6世紀ごろ)に伝来
- 「鍼」は医療用、「針」は一般的な針として使い分けられる
「鍼灸の読み方」について調べている方の参考になれば幸いです。
鍼灸は長い歴史を持つ日本の伝統医療であり、興味のある方は、ぜひ鍼灸院でその効果を体験してみてください!
参考文献
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